マルセル・デア

マルセル・デア(Marcel Déat, 1894‐1955)はフランスの政治家。労働人民委員、国民経済評議員
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 師範学校を卒業し、WW1では勇敢に戦いレジオンドヌール勲章を手にした。最終階級は大尉。戦間期社会党(SFIO)に入党し、SFIOにおける新社会主義の論陣を張った。
 1932年のドゴール・クーデターを支持し、党を割ってフランス社会党(PSdF)を創設してドゴールへの忠誠を誓った。国民経済評議員のポストが与えられ、ジャック・ドリオらとともに計画経済を設計した。ドゴールにより航空人民委員にも任命され空軍再建に取り掛かり、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリとともにスイスに温存してある航空産業と民間航空会社のフランスへの移築を行った。ド・サン=テグジュペリは後に空軍大将となった。
 戦時中は労働人民委員として労働力の配置に腐心した。また、開戦に際し著した『何故アルザス・ロレーヌのために戦うのか』は名文とされる。戦後も各人民委員を歴任し、1955年に死去した。

Commune of France: Marcel Deat : Kaiserreich

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