ロバート・メリマン

ロバート・メリマン(Robert Hale Merriman, 1908-1946)はアメリカ・サンディカリスト国(CSA)の軍人、革命軍事委員。
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 カリフォルニア州の農民出身。ネバダ大学そしてカリフォルニア大学バークレー校を卒業し経済学博士を取得。学費には苦労し様々なアルバイトを渡り歩いた。在学中にサンディカリズム及び新社会主義*1に注目し、ドゴール・クーデター直後の1932年に奨学金を取得し1年間のパリ留学へ渡った。そこでメリマンはすっかりサンディカリストとなった。
 帰国後はカリフォルニア大学のサンディカリスト集団を組織し、1936年にスペイン内戦へと参謀として従軍した。そこで経験を積んでアメリカ内戦勃発直後に帰国し、誕生したばかりのCSA軍に志願する。
 アメリカ軍の多くはマッカーサーに従いCSA軍に銃を向けたため、メリマンのような従軍経験者は貴重だった。メリマンは若いながらも実力と政治的忠誠でスピード出世を果たし、CSA国の心臓部である革命軍事委員へと就任する。1940年にCSA軍の健軍者スメドレー・バトラー陸軍参謀総長が病死すると、メリマンはその役職を引き継いだ。
 その後権力がジャック・リードからアール・ブラウダーへ移り変わっても粛清されず、むしろ指導者への確固たる忠誠を維持し、敗戦まで陸軍の戦争指導を行っていた。1946年にアール・ブラウダーとともに包囲下のシカゴ地下壕で自殺した。

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*1:計画経済を骨子とするフランスのグループ。