イグナーツ・ザイペル

イグナーツ・ザイペル(Ignaz Seipel、1876-1932)はドナウ連邦の政治家。キリスト教社会党党員。

 ウィーン出身。神学者であり司祭でもあり、キリスト教社会党党員だった。二重帝国時代に閣僚経験がある。オーストリア革命では臨時政府側に参加し、1927年から28年に書けて右派連立内閣の首相を務めたが、連立相手をうまくまとめられず、スキャンダルもあり内閣は瓦解した。この次の内閣は左派連立内閣である。
 1931年の7月騒乱の際は、キリスト教社会党のフライコールである護国団を出動させ、ライバル政党である社会民主党を壊滅に追い込んだ。1932年8月、パレスチナ旅行中に死去。