ドナウ連邦における連邦保安・警察総司令部(更新中)

前史

 ドナウ連邦における秘密警察である連邦保安省が急拡大すると、その核心的職務である諜報、防諜、政治警察をになる第一、第二保安局の役割は増していった。この第一保安局長と第二保安局長を兼務していた人物がエルンスト・カルテンブルンナーであり、カルテンブルンナーは連邦保安大臣であるアルトゥール・ザイス=インクヴァルトと権限をめぐり対立しつつあった。
 そのようななかの1939年、ついにドナウ連邦がWW2に突入するとこれまで野放しにされてきた国民衛兵隊、連邦保安省、連邦軍の縦割り行政がより一層問題化したため、同年アレクシス・ローゼッカ大統領は組織統一を命令した。この一環として連邦保安省では、従来の連邦保安省管轄である政治警察だけでなく、内務省管轄の刑事警察やさらには国民衛兵隊の諜報部局などを統合して「連邦保安・警察総司令部」が誕生した。国民衛兵隊の憲兵局、情報局はあくまで形式的な統合だと見なし、実際にザイス=インクヴァルト総司令官だけでなくコルヴィン・オットー国民衛兵隊総司令官に従っていた。
 また連邦保安・警察総司令部はあくまでも称号であり、実際は既存の各組織に対する命令権が存在するに過ぎない。占領地おける実態のある治安維持機関として、連邦保安省、国民衛兵隊、連邦軍の共同で「治安司令部」が各地に設立された。治安司令官の任命権は連邦保安省ではなく国防委員会(委員長:アレクシス・ローゼッカ)にあった。治安司令部の管区と連邦保安・警察司令部の管区はほとんど一致しており、指導者は二つを兼務している場合があった。

組織

指導者

連邦保安・警察総司令官

アルトゥール・ザイス=インクヴァルト(1939-?)

連邦保安・警察上級司令官

イタリアにおける連邦保安・警察上級司令官
南ドイツ・スイスにおける連邦保安・警察上級司令官
北ドイツにおける連邦保安・警察上級司令官
バルカンにおける連邦保安・警察上級司令官
アナトリアにおける連邦保安・警察上級司令官
ウクライナにおける連邦保安・警察上級司令官
(1941-1942)

連邦保安・警察司令官

連邦保安・警察総司令官指揮下

ボヘミアにおける連邦保安・警察司令官
中央・南ボヘミアにおける連邦保安・警察司令官
シレジア・モラビアにおける連邦保安・警察司令官
上下オーストリア・アルプスにおける連邦保安・警察司令官
シュタイアマルク・ケルンテン・クラインにおける連邦保安・警察司令官
西ハンガリー・西スロバキアにおける連邦保安・警察司令官
北東ハンガリー・東スロバキアにおける連邦保安・警察司令官
中央ハンガリーにおける連邦保安・警察司令官
ハンガリーにおける連邦保安・警察司令官
トランシルヴァニアにおける連邦保安・警察司令官

イタリアにおける連邦保安・警察上級司令官指揮下

北イタリアにおける連邦保安・警察司令官
中イタリアにおける連邦保安・警察司令官
南イタリアにおける連邦保安・警察司令官
サルデーニャシチリア島における連邦保安・警察司令官

南ドイツ・スイスにおける連邦保安・警察上級司令官指揮下

バイエルンにおける連邦保安・警察司令官
バイエルンにおける連邦保安・警察司令官
バーデン・ヴュルテンベルクにおける連邦保安・警察司令官
スイスにおける連邦保安・警察司令官

北ドイツにおける連邦保安・警察上級司令官指揮下

シュレジエンにおける連邦保安・警察司令官
ザクセンにおける連邦保安・警察司令官
メクレンブルクにおける連邦保安・警察司令官
ブランデンブルクにおける連邦保安・警察司令官

バルカンにおける連邦保安・警察上級司令官指揮下

セルビアにおける連邦保安・警察司令官
サンジャクにおける連邦保安・警察司令官
モンテネグロにおける連邦保安・警察司令官
アルバニアにおける連邦保安・警察司令官

アナトリアにおける連邦保安・警察上級司令官指揮下
ウクライナにおける連邦保安・警察上級司令官指揮下